ジュンコさんの初舞台から５５周年をお祝いしたお茶会が、ベルクラシック空港の「アンジュの間」で開催されました。
華やかな雰囲気の会場の各テーブルにはジュンコさんの舞台写真が飾られていて、その写真の舞台がテーブル名になっていました。
今回は東京のお茶会と日程が離れていたためか、関東方面からのファンの方も多くみえられ、数多くの方々がその懐かしいお写真を嬉しそうにご覧になりながら、４ヶ月前に「ベルサイユのばら４５」の舞台で素敵な舞台を見せて下さったジュンコさんからどんなお話が聞けるだろうかと、ワクワクドキドキしながらお茶会が始まるのを楽しみに待っていました。
司会者が「皆さん大変長らくお待たせ致しました。ジュンちゃんの登場です」と合図されます。
すると炎の妖精 の曲と共に､会場後方にあるステージの幕が上がり、ジュンコさんがとびっきりの笑顔でカッコよく登場され､皆さん｢キャー！キャー！｣と大歓声､大拍手でお迎えです。
そしてジュンコさんは、途中から歌ってくださる大サービス、会場は大いに盛り上がり、まるでコンサート会場のようでした。

歌い終えられたジュンコさん『皆さまようこそ、汀夏子です。こんにちは。ビックリしたわ～、こんな出方とおもえへんかったわ。いつも向こうから出てくるから・・』と、いつものお茶会と違う登場の仕方に御自身もビックリされているご様子でした。

司会者が「ジュンちゃん、すみません。正面に移動して下さーい」と声を掛けると、ジュンコさんは私達に語り掛けるように、やさしい笑顔と眼差しを向けられながら正面位置へ歩いていかれました。
ジュンコさんは私達をながめ『皆さんの笑顔すごいわ～、皆さんめちゃ元気そう～』とおっしゃられました。
そうです、私達は心待ちにしていた大好きなジュンコさんにお目にかかれたのですから、顔は自然と笑顔になり、元気が湧いてくるのです。
ジュンコさんのこの日のお洋服は白のシャツとパンツで、シャツにはシルバーの柄があり、爽やかな感じでとても素敵な装いです。
ジュンコさんはステージの横に飾られている、ピンクのハートの中にバラの花で作られた５５の文字に気付かれ『５５！恥ずかしいわ～。なんや、これ！？』と恥ずかしそうなお顔をされました。
司会者が「ジュンコさん今日はありがとうございます。皆さんドキドキワクワクしながら、待ちわびて・・・」と言いかけると、
ジュンコさんが『ごめんなさい。飛行機が１５分遅れて』と、到着が遅れたことをお詫びされました。
そして、さっそく全員起立して乾杯。
『本日はお忙しい中、皆さんの笑顔にお会いでき、嬉しいです』とご挨拶され、『カンパーイ！』の言葉に続いて、全員で「ジュンちゃん、５５周年おめでとうございます」と拍手で会が始まりました。

最初は「ジュンちゃん有難うセレモニー」です。
司会者が「ジュンちゃん、“有難う”という言葉をテーブル毎でしょうわして・・」と言うやいなやジュンコさんが『あのね､しょうわ､ご唱和願いますでしょ！』と「唱和」のアクセントが違うとツッコミされ
こういう言葉を聞き逃さないジュンコさんは流石です。
セレモニーでは、Ａテーブルから順にそれぞれのメッセージをジュンコさんに伝えました。その言葉は次の通りです。
　Ａテーブル「永遠(とわ)のトキメキを＊ありがとう」　Ｂテーブル「燃える舞台を＊ありがとう」
　Ｃテーブル「心に響く歌を＊ありがとう」
　Ｄテーブル「しびれるダンスを＊ありがとう」
　Ｅテーブル「魂こもったお芝居を＊ありがとう」
　Ｆテーブル「変わらぬ男役を＊ありがとう」
　Ｇテーブル「楽しい笑いを＊ありがとう」
　Ｈテーブル「カッコいい！可愛い！を＊ありがとう」
　Ｉテーブル「優しい笑顔を＊ありがとう」
　Ｊテーブル「ファンへの愛を＊ありがとう」
　司会「ジュンちゃん」　全員「感動を＊ありがとう」で大拍手。

私達からジュンコさんへのたくさんの「ありがとう」の気持ちを、ジュンコさんはじっと受け止めるような表情で聞いておられました。
そしてジュンコさんから
『本当に皆様、こちらこそ皆様のおかげで５５年こうしてこられたのは、心の底から皆様に支えて頂いたおかげと感謝しております。もう宝塚を退めて３９年､宝塚退めたら“あー終わりや！”と当時思ったし､男役が好きやったからそれに執着してなんかそれらしいことを続けていきたいと、ささやかながらそれを通してきたつもりなんですけれど・・・。
本当に５５年ですよ！皆さんのおかげで､こうして元気で笑顔にお会いできる事を感謝しております。
皆様のお言葉一つ一つが非常に心に沁みております。
本当にそういうふうに思っていただけるならなんて幸せ者でしょう。本当にありがとうございました』
と、私達ファンに感謝の気持ちを伝えていただき、とても嬉しく思いました。
私達こそジュンコさんからたくさんの夢とトキメキと愛をいただいて感謝でいっぱいです。
そして、５５年の歩みの映像をジュンコさんと一緒に会場後方のスクリーンで鑑賞しました。

映像は宝塚時代の初舞台「花のふるさと物語」から始まり、「カンテグランデ」「たけくらべ」・・・「ベルサイユのばら」「星影の人」「風と共に去りぬ」「丘の上のジョニー」「去りゆきし君がために」などが次々と…。
そして退団後の「ようこそ汀夏子です」から・・宝塚１００周年の「時を奏でるスミレの花たち」、最近の「ベルサイユのばら４５」までの数々の懐かしい舞台やショーをダイジェストでまとめたものでした。
今回こうしてジュンコさんの５５年間の軌跡を映像で振り返って拝見させていただき、本当に多くの舞台を、いつも全力で魂を込めて届けて下さっていたことを再確認し、ジュンコさんへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。

ジュンコさんもこの映像を一緒にご覧になり、ジュンコさんの表情は遠くでよくわかりませんでしたが、感慨深いものがあったと思います。
映像が終わり、司会者が「ありがとうございます。本当に数多くの舞台での活躍凄いですね！」と言われると、ジュンコさんから『これの１００倍はまだあるよー！』とのお返事。
本当に数多くの舞台を演じてこられたジュンコさん。
司会者が「映像に収めきれない舞台がたくさんあるということで、“汀夏子・５５年の歴史”という本をつくりました」と言われ、ジュンコさんも皆さんも『えー！？』と一同驚きの声。
受付の時にいただいた袋の中に本が！！　
中を開いてみると、ジュンコさんの５５年の歴史がぎっしり詰まっており、みんなとても感激していました。
ジュンコさんもご自身でご覧になり『まあ～！本を作ったって、凄いね！これ！いい紙やで～、写真もいっぱい載せて。ホントに有難いね！』と、感激されたご様子。
先ほど見た映像についても『全然知らない映像もいっぱいあって、よく集めたね』と、ジュンコさん。
そして初舞台の時、大道具さんのたばこの灰をつけて靴磨きの役をやった事、公演中に歌を覚えてザ・タカラヅカを録った事、
「ハムレット」の時は目が開けられなくなって休演してしまい、それ以来鳥のレバーを食べ、八ツ目鰻の肝油を４０年くらい飲み続け、今は本を読むのにもメガネが必要ないとのこと。
「白鷺の詩」では喉を傷めて休演したこと､北海道から沖縄までの地方公演での面白いエピソードや苦労話､楽しかった事などをお話しして下さいました。
『この本！皆さん、しっかり読んでよー！私がどれだけ長いこと頑張ってきたか分かるわ～！　もう、大変だったの！』とおっしゃり、皆さんも「うん、うん」と頷いていました。
スタッフさんが心を込めて作って下さった、このジュンコさんの歴史本の中は舞台の公演だけでなく、“歌劇”や“宝塚グラフ”会報、スタッフさんの日記や手帳から集められたものまでリストアップされていて、スタッフさんがどれだけの時間を費やして作って下さったのかと思うと、本当に頭が下がります。
素敵な本を有難うございました。
そして、話はつい最近の「ベルサイユのばら４５」になりジュンコさん『“ベルサイユのばら４５”があったおかげで、皆さんあの頃を思い出したり、宝塚って凄いし有難いし、本当にあの素晴らしい舞台は宝塚でしかできへんでしょ。
オーケストラの人も素晴らしいと思うし…でもなぜか踊ることになって、すみれちゃんが振り付けしてくれたんですけど・・・』と、ジェミニを踊られた話になりました。
司会者が「もう、カッコよかったですね！！」と声をかけられると、皆さんからも大きな拍手がありました。
ジュンコさんは緊張度がすごくて、毎日ドキドキされたそうで、歌も「ゴージャスな音を出してくださるから、もうじっくり応えなきゃと、思うじゃない。毎日ドキドキして・・・１曲やからあかんねん。１０曲やったらええねん (笑)。
１人で１０曲歌う方が楽なんですよー。１曲だけやから、もうこれは取り返しがつかないのよ(笑)』と
『あれから、ちょうど４ヶ月なんです。あれさえ無事に終わればもうどうなってもいいわと思って…あれから一度も歌ってないわー！』なんておっしゃられていましたが、ジュンコさんが全力で私達に良い舞台を魅せて下さったからこそ､ジュンコさんの想いを皆さんそれぞれが受け止められていたのだと思います。

ジュンコさん、素晴らしい歌とジェミニをみせていただき本当に有難うございました。
そして、ここで記念写真撮影になり、写真撮影の時に記念品をジュンコさんから頂ける事になりました。
ジュンコさんからは､スタッフさんが５５年の記念に本と写真集を考えて作って下さったことで感謝の気持ちを述べられ、皆さんからも大きな拍手がありました。
写真撮影はテーブル毎に行い、ジュンコさんを囲んで和やかな雰囲気で行われ、ジュンコさんから一人一人に手渡しでお写真をいただき、とても嬉しかったです。
この写真集は「ベルサイユのばら４５」の時のジュンコさんの「♪ばらベルサイユ」と「♪ジェミニ」の時の写真がいっぱい入っている素敵な品でした。
ジュンコさん曰く『写真は私も拝見し、ちょっといいのが一つ二つあり、それはカレンダーに使いますので、是非カレンダーをお求め下さい』との事。
ジュンコさん一押しのとっておきの写真が入っている、来年度のカレンダーの販売がとても楽しみになりました。

写真撮影の後は、テレビのお話を少しされました。
ジュンコさんはよくテレビをご覧になっているようで、スポーツだけでなく政治もよく御存知のようです。
テレビを見ながら悲しくてというより、感動していつも泣かれているとの事、嫌なニュースは苦しくて痛くなるからチャンネルを替えるそうです。
そして、ここでお時間となり、ジュンコさんから歌のプレゼントで　太陽は燃えている
を歌ってくださいました。
ジュンコさんの心に響く歌に皆さんうっとりで、歌い終わった後は凄い拍手でした。
そして、ラッキーナンバーの方が代表してジュンコさんに大きな花束を渡しました。
『長い間応援してくださって、本当に有難くて幸せ者です。
いろんなことをさせてもらって、体も心も疲れ果ててしまったけれど、こうして皆さんから元気を頂きました。有難うござい
ました。お元気でね！』とご挨拶されました。

ジュンコさんが退場される時はみんなで『ジュンちゃんロード』を創りました。
退場の曲は ジェミニ です。
皆で金と銀のテープを持って上下に振って、私達の間をジュンコさんはカッコよく踊りながら、ポーズも決め、「キャー！キャー！」の歓声で大いに盛り上がる中、会場を去っていかれました。
５５周年のお祝いのお茶会、楽しい時間はあっという間に過ぎましたが、幸せな時間を過ごすことができました。
ジュンコさん、５５周年おめでとうございます。
これからもお身体を大切に、そしてお元気なジュンコさんにまたお会いできるのを楽しみにしています。
スタッフの皆様、心温まるお茶会を有難うございました｡
いただいた本と写真集は大切な宝物になりました。本当に有難うございました。