 本来このコンサートは、１年前の２０２０年８月１８日と１９日に開催されるはずでしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、１年延期となっておりました
。
コロナ感染は１年たっても終息せず、ワクチン接種もまだまだ進んでいない状況で、三回目の緊急事態宣言こそ開けましたが、まん延防止等重点措置期間中での開催となりました。
また、緊急連絡先の登録の協力を求められたり、クロークが閉鎖されていたり、入場時に手のアルコール消毒と自動検温があったり、ロビー内にはお祝いのお花が一切無い、など厳戒態勢が布かれていました。
そしてなんといっても入り待ち出待ちが無い、という史上初（？）の公演となりました。
ルーチンでしていることが一つ欠ける、っていうのもポッカリ穴があいたようで淋しいものですね。
それでも、久しぶりにジュンコさんにお逢いできる喜びで心ウキウキさせながら会場へ急ぎました。
７月１日（木）１７：００公演 東京公演の初日です。
オープニングは、朝海ひかるさんのダンスと♪LOVE LOVE LOVEからスタート。
出雲綾さんの透明な歌声とマッチしてこれから始まるわくわく感がすごい。
白城あやかさんの♪はじめての口づけ の後、早くもベルばら４強が登場です。
オトミさん（安奈淳さん）の♪愛の宝石
ジュンコさんの アマール・アマール
ショーちゃん（榛名由梨さん）の ♪ファニー・フィーリング
ツレちゃん（鳳蘭さん）の ♪スキャット（バイブレーション） と続きます。
ジュンコさんの♪アマール・アマール はフルートとピアノのいつものイントロと静けさの中、上手から登場。
濃いピンクぽい上下のスパンコール刺繡の入ったパンツスーツ。ラテンにぴったりのお衣装です。
♪ライライラ～イライというフレーズ毎、感情豊かにお歌いになられて、それだけで息が詰まりそうです。
普段ならタイミングよく“ジュンコさん”という掛け声が響きわたるところですが、それもなくて何か淋しい
けど、こういうご時世ですから仕方がないです。
でも、拍手は今まで以上に響き渡らせましたよ！！
♪メディー 月に似た やさし微笑みを～ と曲に合わせて舞台を移動されるジュンコさんの、視線と指先にまでも感情が込められているような仕草に、目はくぎ付けです。
いつまでも忘れないように、と祈るように聴き入っていました。
曲の最後に、サラッと何気なく自然に投げキッスをして上手に入られました。
「きゃー」と叫びそうになる気持ちを抑えるのがやっとです。
声出すのを抑えるのも、ストレスだと知りました。
ツレちゃんは歌の直後舞台に残られ、下手からショーちゃん、上手からジュンコさんが登場。
ベルばら４強のトークコーナーです。
しかし、３人しかそろっておらず、オトミさんがいらっしゃらない…
ジュンコさんは心配そうに、ずっと舞台下手のほうを見て探しておられました。
鳳：本日は、All His Dreams“愛”寺田瀧雄メモリアルコンサートにようこそお越し下さいました。鳳蘭です。
榛：榛名由梨でございます。オープニングは、鴨川清作先生の歌のメドレーでお送りしました。
このあたりでオトミさんが上手からスーと何事もなかったように登場し、３人の後ろを所定の立ち位置に向かって歩いて行かれました。会場から笑いが起こります。
鳳：（まだオトミさんを見つけられないジュンコさんに）大丈夫、大丈夫。はい、じゅんちゃん。
汀：（探していた方向と反対の方向から出られたオトミさんを確認して、客席のほうに向きなおって）
私、ノバ・ボサ・ノバから ♪アマール・アマールを歌わせていただきました。汀夏子です。
安：安奈淳です。♪愛の宝石 歌わせていただきました。 ラ・ラ・ファンタシークの主題歌でした。
どうやら、オトミさんは出番を忘れ、楽屋で次の衣装に着替えられていたとの事、
慌てて元の衣装に着替えて舞台に上がられたようです。
ショーちゃんから「大阪ではちゃんとやってたのに…」と突っ込まれていました。
４強の並びは本当に久しぶりですね。
ベルばら４５の時ですら、かなわなかった並びですから、見ごたえありました。
 トーク終了後、テンポよく曲が歌い継がれ、一部の後半で、ジュンコさんはもう一曲お歌いになっています。
「ザ・レビュー」が生んだ名曲夢人 です。
ジュンコさんは、袖がふわっとした感じのオーガンジーで、全体的にサテンの水玉模様でロングテールの白のブラウス風のジャケットと白のパンツでセンターから登場。
以前このお衣装はデザインからすべてご自身で考えられたとおっしゃっていたのを覚えています。
ファンタジーの夢人に、ぴったりですね。
あの夢人のシュールな歌詞を、かみしめるように、言葉を大切にお歌いになるジュンコさんがとても素敵です。
そして、今回はコーラスが入って、より公演中の楽曲に近い雰囲気になっていました。
一部の最後は、大浦みずきさんの退団公演から♪Dance With Me を同期の剣幸さんがお歌いになって、センターでは朝海ひかるさんがダンスをされるという演出で幕となりました。
二部は、柴田侑宏先生とのコラボ作品です。
ジュンコさんは♪生きるときめき をお歌いになりました。
前身ごろの左右の丈が異なっているおしゃれな青地に白の刺繍のジャケットと白のパンツ姿でセンターから登場。
沖田総司の爽やかな青春のお歌にぴったりでした。
ここでもコーラスが入り、ライブで歌われる時の雰囲気とは異なり、舞台上のジュンコさんのお姿が、沖田総司の袴姿に見えてきました。
ジュンコさんの立ち姿、かっこいいです！！
最後はパレードタカラヅカ さよならタカラヅカ を出演者全員で歌唱。
センターから上手側に、ツレちゃん、カンちゃん、ジュンコさんの順でお並びに
なり、向かって右隣は、瀬戸内美八さん（ルミさん）でした。
お衣装は、先ほどの青のジャケットと白のパンツです。
そして、拍手喝さいの中、幕が下りて客席が見えなくなるまで、あらゆる方向に視線を飛ばされてお手を振られていました。
７月２日（金）１２：００公演
ジュンコさんは一部では アマール・アマール と 夢人 をお歌いになりました。
二部は、植田紳爾先生とのコラボ作品です。
♪夜明けの序曲 のコーラスからスタートしてカンちゃんの♪青きドナウの岸辺と続きます。
 ジュンコさんの炎の妖精 はセンターから登場。
スパンコールがちりばめられた赤地のジャケットに黒のパンツ姿で、薄い赤のストールを巻いておられました。
まさに、炎の妖精です。
この曲は、退団公演「去りゆきし君がために」の主題歌
「別れのフラメンコ」のカップリング曲ですよね。
この曲を選んでいただき、とっても嬉しいです。
♪炎の妖精永久（とこしえ）に やっぱり盛り上がりますね。
「炎の妖精」はジュンコさんの代名詞。
間奏で、ジュンコさん、「ハッ！！」っという掛け声とともに、２回もターンされました。
凄すぎます！！！！
ツレちゃんの曲がおわると愛あればこそ のイントロが流れました。
ジュンコさんは、ストールをお取りになった赤のお衣装で上手から登場です。
そして、１フレーズずつお歌いになり、ここから５人でベルばらトークが始まりました。
ショーちゃんはカンちゃんと並ばれていて、初演の月組の時のことを懐かしそうにお話しし、
ツレちゃんは星組公演で初日に４人のオスカル（汀、榛名、安奈、順）が勢揃いしたことを語られました。
ショーちゃんは、アントワネットとフェルゼンの話のときは、オスカルは１幕で出番が終わってしまうので、ヒマだったと話され、ツレちゃんは「“オスカルは死にました”っていうセリフがあったよね」と話され笑いを誘っていました。
トークの締めくくりは、あのカンちゃんの「鳥肌が立つ」マリーアントワネットの名セリフ！！です。
初：どんな時も・・・マリーアントワネットはフランスの女王なのですから！！”には会場大拍手でした。
７月２日（金）１７：００公演
出演者は、この２日間の全員でスペシャルバージョンです。
いよいよ東京での公演の最後です。
一部で、ジュンコさんは、今までと同様にアマール・アマール、夢人 を歌われました。
二部は、植田先生と柴田先生のコラボ作品のスペシャル版です。
まず植田先生バージョンでは、ジュンコさんは♪炎の妖精 をお歌いになりました。
舞台上で歌いターンして移動されるジュンコさんのお姿、しっかり目に焼き付けました。
ベルばら４強＋カンちゃんの５人での愛あればこそ もこれで聴き納めです。
この日の５人のベルばらトークでは、ショーちゃんがアンドレを演じることになった秘話を紹介。
当初はショーちゃんがオスカル、オトミさんがアンドレだったというこの話は有名
ですが、初めて聞かれた方も多かったようで、客席からざわめきが起こってました。
 柴田先生バージョンではジュンコさんは生きるときめき を歌って下さいました。
凛とした立ち姿で歌われるジュンコさん。
このお歌で、この公演のジュンコさんのお歌は見納めなのかな、と思うと何とも言えない淋しさが…
フィナーレでは、初日と同じ並びで、ジュンコさんが上手から登場です。
ジュンコさんの仕草、視線ひとつひとつ、見逃さないように、瞬きも惜しんで見入っておりました。
時折、お隣のカンちゃんやルミさんと顔を見合わせ、微笑みながらお歌いになっておられ、幕が下りる最後の瞬間まで手を振っておられました。
カーテンコールでは、ツレちゃんが「皆さん、青春時代に戻りましたか？」と問いかけ大拍手となりました。
二度目のカーテンコールはスタンディングオベーション。
ショーちゃんは、退場時の注意事項をお話になる、ということで、感染予防に一役買ったご挨拶で幕となりました。
ワクチン接種が進み、コロナが終息し、早くまたジュンコさんにお逢いできる日が訪れますように切に願っております。
今回、ジュンコさんの元気なお姿と素敵な歌声を拝見し拝聴できて、本当に嬉しかったです。
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