当初この公演のお知らせが届いたときの日程は１月２３日（土）と２４日（日）でした。
昨年のイイノホール以来、１年ぶりにJunkoさんにお会いできる！と思い大喜びしましたが、１月８日～２月７日まで２度目の緊急事態宣言が発令され３月に延期されました。
１６日･１７日両日とも３月にもかかわらず、あたかもJunkoさんを待ち望むファンの熱い期待がお天気に反映されたかのように、暖かいというよりは暑いくらいの日でした。
イイノホールの入り口の桜やお隣の日比谷公園の桜がきれいに咲いていて、Junkoさんのご出演を祝福してくれているかのようでした。
Junkoさんがご出演されたのは、全４回の公演中３回でした。
Junkoさん以外の主だった出演者は以下の通りです。
１６日昼：寿ひずるさん、姿月あさとさん、矢代鴻さん、水谷八重子さん、
神野美伽さん、マルシアさん、田中美里さん
１６日夜：昼の出演者＋榛名由梨さん
１７日夜：榛名由梨さん、安奈淳さん、杜けあきさん、彩輝なおさん、萬あきらさん、高岡早紀さん、島谷ひとみさん
公演は２部構成で、Junkoさんはすべての回で１部、２部とも最後のほうの出演でした。
１部は、赤地に黒の花柄のレースのパンツスーツで登場です。
 ジャケットの中は黒のサテンのシャツ・ブラウスに燻(いぶし)し銀のスパンコールのようなラメのようなリボンを編んだような丈の短いベストを重ねていらっしゃいました。
靴は黒、そして右手の薬指と小指には大きめの指輪をはめられていました。
この指輪をはめられた手の動きが表情豊かで、カッコよくて！
髪のお色はローズがかったきれいなゴールドで、曲目に合わせて１部は前髪を垂らし、２部は上げてらっしゃいました。
１６日の昼の１部は水谷八重子さんの次に登場され、プレスリーの ♪Can't Help Falling in Love♪ を優しく、そして少し恋に苦しむような、悩ましげな雰囲気を漂わせながら歌い上げられました。
この歌のサビの、“Take my hand, Take my whole life, too. For I can't help falling
inlove with you. ”（僕の手を取って。僕の人生のすべても君に委ねるよ。だって君を愛さずにはいられないから）
この部分、Junkoさんは甘く、切なく本当に手を差し出されている姿が目に浮かぶように歌われていて、心の中でキャ～♡という声がＭＡＸになります。
そしてトークです。
『（コロナ禍の）こんな状況でお運びいただいて感謝しております』とまずおっしゃってくださいました。
私達からすれば「こんな状況の中、ステージではマスクを着用できないにもかかわらず、ご出演していただいて本当にありがとうございます」という気持ちで一杯ですのに、反対に来場者を思いやってくださるJunkoさんに感激しました｡
続けて２曲めは『プロデューサーの方が是非ともとおっしゃった、この期に及んで青春の歌ですよ！』と紹介された ♪丘の上のジョニー♪ です。
Junkoさんが熱唱され、そのまま幕が閉じるとあたかも『丘の上のジョニー』の芝居ををまるまる１本観終わったかのように感じました。
２部も水谷さんの次に登場です。
曲目は ♪哀しみの黒い瞳♪ です。
 白のパンタロンスーツにゴールドの帯？を斜めがけにしたお衣装で登場です。
靴ももちろん白でした。
以前ブータンの国王が来日されたときに着てらした｢ゴー｣という民族衣装に似た感じですが、襟と袖口にも同じスパンコールのゴールドが施されていました。
ジャケットの丈は少し長めで、とてもドレッシーでゴージャスな装いです。
間奏のときにJunkoさんが後ろを向かれて、何かを掴むかのように手を伸ばされたお姿がとても印象的でした。
この曲ですべての楽曲が終わり、フィナーレとなりました。
Junkoさんがゲストの方々をご紹介されました。
田中美里さんはゲスト出演されていたのですが、歌を歌われずに２部の少しの間だけ司会をされていました。
Junkoさんは『あなた何のために出ていらしたの…』とおっしゃって笑いを誘っていました。
マルシアさんのご紹介のときには、昨年上演予定だったマルシアさんが４月に出演される『アニー』の話になりました。
マルシアさんもJunkoさんが以前されたハニガン先生をされるそうです。
Junkoさんは『（ハニガン先生は）悪い女なんですよ！』とおっしゃりながら会場を盛り上げていました。
神野美伽さんが「本当にお目にかかれるとは思ってもみませんでした！」とJunkoさんに話しかけられると、
Junkoさん 『どなたに？』
神野さん 「いや、どなたにって！」（会場大笑い）
Junkoさん 『嘘や！』
神野さん 「子供の頃って言ったらお叱りを受けるかもしれませんが」(爆笑)
Junkoさん 『あー、関西ですか』
神野さん 「そうなんです。大阪です。毎週見てたんですよね～芸能界に入って３８年目にやっとお会いできました！」
Junkoさん 『宝塚のとき、どういう作品を？』
神野さん 「やっぱり、ベルばらです！」
Junkoさん 『私の見てます？』
神野さん 「 … 」
Junkoさん 『見てないやんか！』
神野さん 「ほんとにまだちっちゃかったんです。」
Junkoさん 『知らんわ！』
なんていう楽しい会話も繰り広げられました。
大先輩の水谷さんのご紹介のときには、Junkoさんは神野さんとの会話を逆手にとって『それこそ私が幼い頃に』と話を始められて、水谷良重さんと名乗ってらっしゃった頃のお話をされました。
そして最後にJunkoさんが『本当にこれで２時からの部はお別れです。
５時半からの部はまたやります。榛名ショーちゃんが来て喋り続けます』とみんなを笑わせて、笑顔に包まれながらの幕となりました！
１６日夜の部、第１部のLast２は榛名由梨さんでした。
ショーちゃんの軽快な ♪My way♪ ♪バレンシアの熱い花♪ に続いてJunkoさんの登場です。
楽屋はショーちゃん、Junkoさん、水谷八重子さんの３人がご一緒だったそうなのですが、水谷さんに「漫才聞いているみたい」って言われたそうです。
ショーちゃんとJunkoさんのトークがここで少しあるのかなと思ったのですが、残念ながら有りませんでした。
でもとっても素敵な ♪Can't Help Falling in Love♪ にうっとりしているとJunkoさんのトークが続きます。
この回のお話は『靖国神社でソメイヨシノが５輪開いた。５輪ってオリンピックよ！』と桜の花とオリンピックをリンクさせて話されるその話術に脱帽です。
さらに菅首相がワクチンを打たれた話などもされていました。
そしてお待ちかねの ♪丘の上のジョニー♪ です。
とてもドラマチックに歌い上げられ、最高潮のうちに幕が降りました。
第２部の終盤は昼の部と同様、水谷八重子さんに続いてJunkoさんが
♪哀しみの黒い瞳♪ を歌われ、Junkoさんの紹介でショーちゃんが登場され１曲歌われました。
ショーちゃんがゲストの皆さんをご紹介され、ご挨拶されました。
「皆様、本当に大変な中、お出でいただいて感謝しております。本日は本当にありがとうございました」
このとき客席で大きな拍手があがりました。
１７日の夜の部の第１部は安奈淳さんの歌で幕開きとなりました。
この日も１部のトリはJunkoさんで、ショーちゃんが歌われたあとに「汀夏子さんです！」と紹介され、登場されました。
この日の ♪Can't Help Falling in Love♪ はいつにも増して艷やかで深いお声でしたので、歌の中にぐーんと自分自身が引き込まれて包みこまれるような感覚を覚えました。
歌の後のトークもJunkoさんならではの時事ニュースが繰り広げられました。
『１年丸々コロナの報道ばっかりで何を知ったかというと･･･各都道府県の知事さんの顔！』 客席からは笑い声と同時に頷く声もあがっていました。
『一番真面目で頑張っているのが埼玉の大野知事。それとなんと山梨県の知事が長崎さんやて』
Junkoさん、一都三県だけでなく、山梨県のことまで網羅されているんですね！と感心してしまいました。
楽しいトークのひとときのあとは、もちろん、♪丘の上のジョニー♪ です。
この曲を聞いているとコロナのことなど頭の中から消えてしまい、あの頃のJunkoさんと今のJunkoさんに対する思いがこみ上げてきます。
ラストの♪俺は生きるん～だぁ～！♪Junkoさんの絶唱とともに感無量となり、
この曲にかけるJunkoさんのお気持ちと客席のファンの思いが上へ上へ登りつめて、龍が昇るように昇華していく、そんな光景が目の前に浮かびました。
さて２部ですが、最後はオトミさん、ジュンコさん、ショーちゃんという順番でした。
オトミさんは２曲歌われたのですが、曲の間のトークで「今日は榛名由梨さんと汀夏子さんが夜の回に参加されておりますので、歌が１つ減りました」と淡々とおっしゃられたので、客席からは大きなどよめき？笑いが起きたところで、 ♪アマール・アマール♪ を歌われました。
次のJunkoさんは ♪哀しみの黒い瞳♪ です。
歌ももちろんですが、間奏の間のJunkoさんの振りの一挙一動にこの主人公の気持が込められていて、ジーンと感動しました。
そして曲が終わってまだ皆が感動に浸っているその時にJunkoさんが『安奈さんの曲が減ったのは私のせいではありません』とおっしゃったので、客席は大爆笑となりました。
最後はショーちゃんの歌で、その後に出演者が舞台に揃いました。
ショーちゃんが「この３人（ショーちゃん、Junkoさん、オトミさん）が揃うのも久しぶりで嬉しいよね」とおっしゃると拍手も起きました。
そうしているうちに幕が閉じられました。
実はこのとき、客席では皆？これで終わり？と思いながらアンコールをしていました。
幕が再び開くとショーちゃんが、「せっかくの素晴らしいゲストをご紹介するのをしなかったんです」と。
きっとショーちゃん、Junkoさん、オトミさんとお三人で並ばれたことがとても嬉しかったんでしょうね！
私もこのお三人が並んでらっしゃるのを目の当たりにし、少しだけ日常を取り戻せたようにも感じました。
緊急事態宣言下の公演ということで、Junkoさんも大変な思いをされたと思います。
けれどもこの公演を行ってくださったおかげで、Junkoさんからたくさんの元気、励まし、パワーをいただけました。
Junkoさん、ありがとうございました！ 
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