会からのお知らせが届いて以来ずーっと待ち焦がれていた「レジェンドたちのシャンソン」がようやく現実となりました！
ゴールデンウィークの谷間の２日間でしたが、ホール内には訪れた人たちの熱い期待があふれていて、とても平日という雰囲気ではありませんでした。
１日はゲストを含めて総勢１３名、２日は１５名の出演者がいらしたので、始まる前からジュンコさんがいつ、どのタイミングでご出演されて、何曲歌ってくださるのか、どんな曲を歌ってくださるのかがとても気になっていました。
１日：幕開けすぐにジュンコさんが跳ねるようにご登場です！
華やかなピンクの芝桜色のスパンコールの上下に黒と芝桜色のレースのインナーとお揃いのチョーカー、そして胸元にはこれまた少し紫がかった芝桜色のコサージュといった 出で立ちで、甘く艶やかに ♪セ・シ・ボン を歌いながら出てこられました。
ジュンコさんのご登場で舞台は一気に華やかな輝きに満たされ、楽しく軽快なムードになります。歌われた後にすぐにトークが始まりました。
その中でジュンコさんが「ちょっとびっくりしたでしょ」とおっしゃって指さされたのは髪の毛。
お衣装とコーディネートされているかのような、少し芝桜色がかった綺麗な茶色で、この髪の色こそジュンコさん！と思い、嬉しくなりました。
そして２曲めは、♪小雨降る径です。
間奏のタンゴ風の踊りも素敵でしたが、歌い終わられたときの、手で顔を隠すようにとられたポーズがたまらなくカッコよくて、しびれました！
次にご登場されたのは２部の最後です。
ジュンコさんが歌われたのは ♪一人片隅で と ♪ケ・サラ です。
ラストは出演者全員で ♪幸せを売る男 でフィナーレを迎えました。
このときのジュンコさんは白の輪っか模様のジャケット？シャツブラウスと白いパンツでした。
お袖の部分はオーガンジーで軽く透けていて輪模様が綺麗に映え、身頃の中央部分に縦一本の銀色のキラキラ輝く飾緒があしらわれて全体を引きしめています。
１日は１５時と１８時半開演の２回公演でした。
この公演では劇団四季出身の秋夢乃さんがゲスト出演されて１曲歌われていました。
秋夢乃さんは1回目のフィナーレにはいらっしゃらなかったのですが、２回目のフィナーレからジュンコさんがご紹介されるようになり、ジュンコさんのお心配り、優しさに感動しました。
２日：この日は、ショーちゃん（榛名由梨さん）がご一緒ということもあり、幕開けは ♪愛あればこそ で始まりました。
最初にジュンコさんが歌いながら出てこられ、そしてショーちゃんが続きます。
このときは水色の立襟のふわふわした感じのドレスシャツで、優しい雰囲気の、ベルばらの曲にとてもマッチしたお衣装でした。
そして一部のラストツーで再び登場されたジュンコさんが歌われたのは１日の幕開けで歌われた２曲でした。
 曲は ♪セ・シ・ボン と ♪小雨降る径 です。
２部のご出演もラストツーで、
ジュンコさんは、♪一人片隅で と ♪ケ・サラ を歌われました。
“ケ・サラ”を歌われる前に、曲の意味を説明してくださいました。
この日のお二人、それぞれが歌われる歌どれも素晴らしく、心震え、お二人で素晴らしさを競い合った相乗効果だったのでしょうか、どんどん昇りつめて昇華していくような、迫力に満ちて、感情たっぷりの、こんなに素晴らしい場面には二度と遭遇できないというほどの感動を受けました。
やはり、ジュンコさんとショーちゃんがお揃いになるのはいいですね！
私はとりわけ１４時の部の時の ♪一人片隅で に感動しました。
歌の主人公「僕」の気持ちがあまりに辛く切なくて涙ぐんでしまいました。
この曲はセリフのような歌詞が多い曲ですが、ジュンコさんはセリフをいうように歌われ、歌うようにセリフをおっしゃられ、お芝居を見ているというよりも、自分が「僕」の気持ちの中に入り込んでストーリーが展開されていきます。
よく、歌は上手に歌うだけではだめだということを聞きます。
ジュンコさんの歌は、いつも観客の心に訴えかけ、歌の気持ちをきちんと伝えられます。
けれども今回はそれだけでなく、ジュンコさんが作り上げられた曲の世界に私達は取り込まれ、ジュンコさんと私達が一体となったような空間が確かに存在していると感じました。
そして ♪ケ・サラ
ジュンコさんの ♪ケ・サラ の歌い出しはとても優しくてその優しさに涙がでそうになります。
そして曲が進むにしたがって徐々に力強くなり、それに従って聴く側の気持ちもぐーっと入っていきます。
「～私たちの人生は階段を手探りで歩くようなもの～」というところに差し掛かるころには、ジュンコさんの力強い歌声にシンクロしてこちらも全身に力が入り、本当に頭のてっぺんから湯気を発しながら力一杯聴いていました。
ところで、「レジェンドたち…」では歌だけではなく、楽しいトークもいろいろとありました。
そのうちのいくつかをここでご紹介します。
１日１５時の部：２部で、宝塚生活の中でジュンコさんとご一緒の時が一番楽しい時期だったとお話されたシビさん（矢代鴻さん）とジュンコさんの間で炸裂トークが始まりました。
シビさんが歌われた ♪アメリカ人になりたい の内容について話している最中に、突然シビさんが「ちょ、ちょ、ちょっと待ってお兄さん」といった途端『へたくそ！』とおっしゃってジュンコさんが言い直され、それに対してシビさんが「古い！」と応酬合戦になりました。
そのときのお二人の言い方や、話す間、合いの手、どれもこれもとても面白かったです。
 ２部のシビさんとのトークタイムは、六甲山ホテルのディナーショーのお話でした。
シビさんがいきなり、美声で「飛んでゆけ～えぇぇ～♪」とラブキャンフライを歌い出されると、ジュンコさんは『私より上手』とポツリ。
シビさんは「飛んでゆけぇ～、というジュンコさんの歌声が耳に残っていて自分の歌の歌詞が飛んで行ってしまった」そうです。
そこでラーメン屋のチャルメラのように「ラララ～ララ、ララ、ララララ～♪と歌った」と仰り大爆笑に。
ジュンコさんはすかさず『ちょっとストップ！ みなさん、この人こんなおかしい人やった？』と、お二人の掛け合い漫才には皆さんお腹をよじっての大笑いでした。
２日１４時の部：とてつもなく素敵でかっこいい幕開きの ♪愛あればこそ は勿論ショーちゃんとのデュエットでした。
その後のお二人のトークも、皆さんが期待されたとおり、いえいえ期待以上に初っ端から大笑いでした。
ベルばらの曲、といいながらショーちゃんが何やらぼそぼそ。
するとジュンコさんがショーちゃんに『（ベル）ばばぁってゆうたらあかん！わかっている人はわかっているのよ、うちらは化石だって！』と爆笑を巻き起こします。
このあとはベルばらの話を巡ってお二人の掛け合い漫才？というよりは、お互いが同時に話される様子にまたまた大笑いでした。
２部では星奈優里さんとベルばらやお二人ともスカーレットをされたお話などをされた後に ♪一人片隅で と ♪ケサラ を歌われました。
次はショーちゃんでしたが、２曲めの ♪マイ・ウェイ で会場が大きな拍手を送った後、ショーちゃんが「私の大好きなジュンコちゃんを！」と呼ばれ、お二人の幼馴染みトークをされた後にフィナーレとなりました。
♪幸せを売る男 の出だしで、ジュンコさんがお一人だけ早く歌われてしまい、皆さんの後ろに行かれてグルグル回られている様子がとても可愛いかったです。
２日１７時：２部の幕開きトークでは、来年の｢ベルばら４５｣や｢二人のメモリー｣のお話からフィギアスケート、将棋の藤井６段の話など多岐に渡りましたが、どのお話もお二人の掛け合いが絶妙で、みんな大声で笑っていました。
そしてお二人が次に歌う愛耀子さんを紹介されてトークが続きす。
愛さんは雪組時代に植田先生から｢雪組の生徒は汀さんのショーを見て勉強しなさい｣と言われたとのエピソードをお話されていました。
今回の出演者の中に立ともみさんがいらっしゃったのですが、ショーちゃんとジュンコさんの「漫才」にネッシーさん（日向薫さん）と楽屋でお腹を抱えて大笑いしたとおっしゃっていました。
そしてお二人には、今の下級生にはない、ものすごい個性があるといわれたのですが、本当にそのとおりだと思います。
２部では、ジュンコさんが ♪一人片隅で を歌われたあとに、二人とも初舞台から５０周年を超えたショーちゃんと同じステージに立ててグッときてます、っと感無量なご様子でおっしゃられ、私達の胸の奥深くに沁み渡りました。
その後に聴いた ♪ケ・サラ はなんと表現していいかわかりませんが、感涙致しました。
次はショーちゃんのご出演でした。
ジュンコさん、ショーちゃんとお二人続いて、それぞれの素晴らしい歌には会場中がジーンときていたように思います。
けれどもショーちゃんが「ジュンコちゃん！」と呼ばれてお二人のトークが始まると、またまた爆笑の渦が巻き起こり、♪幸せを売る男 で楽しいフィナーレを迎えました。
ゴールデンウィークの合間の２日間に行われたこのシャンソンショーでは本当に幸せな時間を過ごしました。
ジュンコさんの歌に感動して、カッコよさにしびれまくり、そしてトークで大笑い。
楽しい時間はあまりにも早く終わってしまいましたが、残りのＧＷを自分がどんなふうに過ごしたか思い出せないほど、ジュンコさんの余韻に浸りきっていました。
つくづくＧＷの合間で良かったと思います。
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